なんばしすたーず  南波圭|南波早

 

 

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「わたしのおやま」より

 

なんばしすたーずの南波早です。
それでは、なんばしすたーずの解説をします。
ある日ウチの長女ちゃんが、「なんばしすたーずをやろう」と言いました。私は暇だったし「いいよー」といいました。
最初はそんな軽いノリです。
そんな軽いノリだったので、しすたーずを始めて2年くらいは、しすたーずは私のものであって私のものじゃありませんでした。
これは口では上手く説明できません。
こんな口ベタな私が、私たちが一からモノをつくる事を始めたんです。
さぁ大変です。
よくケンカをします。よくダウナーになります。よくつまみ食いをします。よく寝ます。一緒に住んでいるから練習時間がいっぱいあります、だから逃げられません。
しすたーずの稽古はいつの間にか始まり、いつの間にか終わります。どちらかが飽きたら終わりです。
まぁ決まって先に飽きるのは私で、いつも長女ちゃんに怒られますが、長女ちゃんは多分私の事が大好きなので、いつも折れてくれるのです。
ありがたいことです。
そんなふうにしてしすたーずは、やっていて今では私はなんばしすたーずのメンバーのひとりになりました。
しすたーずは、基本的に「かわいい」が重要です。ただこの「かわいい」の中には多くのものが含まれています。
単純に「かわいい」だけじゃない、私たちの「かわいい」があるから厄介です。
そしてしすたーずは、「たくあん曲」が好きです。
たくあん曲とは、例えばアルバムの中盤などに良く入っている、いわば休憩曲です。
そんな曲を、しすたーずは「たくあん曲」と言います。主食ではなく、メインのおかずでもなく、かと言ってデザートでもない、お口直しのおしんこ。
このおしんこが、しすたーずではとても大切なのです。
これでしすたーずマスターになっていただけたでしょうか?
やっぱりしすたーずを言葉で説明するのはとても難しいです。
ただ一つはっきりしているのは、しすたーずは周りの人の沢山の愛情100%で出来ているという事です。
しすたーずを始めた当初から、地元群馬での公演はしすたーずの夢でした。
それを一度実現させ、またこうやって参加させていただけて、しすたーずは愛情をいただき沢山の方々に感謝しております。
ふつつか者の我々ですがどうぞよろしくお願いします。

 

 

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なんばしすたーずの南波圭です。
こんにちは。
今日、友人から頂いたメザシを食べました。
『国内産 焼きめざし』という、なんてことはない普通の乾物です。
小腹がすいたから食べてみたのですが、正直びっくりするくらいこれがおいしかった。塩気加減が好みであとちょっとした苦みもあって、何しろ大きさがいい。
10cmくらいだから手で長く持つ必要もなく、3口くらいで食べられるので食べやすい。いやーこんなにおいしいなんて知らなかったなぁ。
こういう、他人にはどうでもよいかも知れないけどちょっとした発見が、なんばしすたーずの作品になっていきます。
だって見つけたことは誰かにいいたくなりませんか?
なんばしすたーずは姉妹なので、私はすぐ妹の早(サキ)にいいます。
もちろん彼女も喜んでくれることもあれば、相手にしてもらえないこともあります。それから喧嘩になったりもします。
そうすると『ケイちゃんはいつも正しいよ。』って言われます。
それで私は正しいことが相手を動かす訳じゃないことを知りました。
子供と演劇をつくっていてもそのことを考えさせられています。
最近私が気になっていることのひとつです。
と、こんなことを書いていますが、メザシについても、正しさについても、今回のお話に入るかどうかはわかりません。
でも『国内産 焼きめざし』みたいなものから世界がのぞき見えたりしたらいいのにっていつも思います。
では、劇場でお会いしましょう。